初のB1に挑む広島・堀田監督「『ドラゴンフライズここにあり』という戦いを」
今季からバスケットボールB1で戦う広島ドラゴンフライズが10月3日のリーグ開幕へ向けて始動した。初挑戦のB1舞台とあって厳しい戦いも予想されるが、オフは新戦力の補強に成功したこともあり、堀田剛司監督(42)は手応えを感じている。就任2季目の指揮を執る堀田監督に意気込みを聞いた。
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-オフはどのようにして過ごしたのか。
「B1がどういうバスケットをしているのかをチェックしながら、広島がどういう方向性を目指していくべきかを考えていた。去年うまくいったところはより一層伸ばし、修正するところはしっかり修正して開幕に備えたい」
-新戦力として田渡、荒尾、マーフィー(日本名・榎本新作)の3人が加わった。
「新しく入った彼らがチームに素晴らしい風を吹かせてくれるのではないかと期待している」
-田渡の評価は。
「経験豊かな選手で、大学時代は米国でプレーしていた。古野、岡本、田渡と、いいポイントガード(PG)が3人そろったことはチームにとってすごく大きい。うまく3人を生かしていきたい」
-荒尾は元日本代表のビッグマン。
「かつて在籍したB1千葉でも天皇杯優勝を経験しており、実績豊富な選手。体が強く、身長(198センチ)もあるので、外国人選手ともしっかりマッチアップできる」
-マーフィーは元U-19日本代表で、昨年は日本代表候補合宿にも招集された有望株。
「素晴らしい選手を獲得してもらい、クラブには感謝している。ポテンシャルはすごい選手。身長が高く(196センチ)、筋肉の使い方もしなやか。ジャンプ力やシュート力もある。フォーワードからガードまで幅広くこなせる逸材。将来、日本代表を背負う選手になれるように、私も責任感を持って育てていきたい」
-コロナ禍の中でチームは開幕へ向けて調整を続けている。
「Bリーグが無事に開幕できるか不安があり、選手も気持ちのコントロールやコンディションを上げていくことが難しい面もあると思うが、日々の練習の中で成長していくことが大事」
-チームの目標は。
「まずはプレーオフの出場権を確実に取ること。プレーオフは勢いのあるチームが制すると思うので出場が決まった時に、チームとして、もっとも成熟した、いい状態に持っていけるようにしたい。その上で優勝を目指してやっていく」
-初のB1での戦い。厳しい局面も待ち受けると思うが。
「B1の舞台で『広島ドラゴンフライズここにあり』という戦いをファンやスポンサーの方に見せられるように努力していく。期待に応えられようにやっていきたい」