飛び込み 13歳玉井ら選手が五輪1年前の心境を報告「成長を発揮できるように」

 新型コロナウイルスの影響で来夏に延期された東京五輪。23日に2度目の1年前を迎えた。

 飛び込みのトップ選手が集うJSS宝塚もコロナ禍のため、緊急事態宣言の発令中はプールが使用できなくなるなどした。その間はランニングやトランポリンなど、陸上で、できる範囲で自主トレーニングを行う毎日だったという。1年延期で日本男子五輪最年少出場記録の更新が消滅した玉井陸斗(13)、女子高飛び込み代表内定の荒井祭里(19)、リオ五輪女子高飛び込み代表で今は荒井とシンクロでの出場権獲得を目指す板橋美波(20)=すべてJSS宝塚=がそれぞれ、近況とともに五輪1年前を迎えた心境を報告した。

 ◆玉井陸斗

 「五輪が一年延期になったことで最近の練習では難易度の向上や種目の安定性の向上を主にしています。そして、3メートルの板飛込にも力を入れています。来年の五輪出場権獲得に向けては、(馬淵)崇英コーチから『来年までの延期期間の間で種目の難易度を上げて、それを安定させていく』というお話しがありました。五輪が延期になって新しい事に挑戦したり、踏切の調整など身体づくりをする期間が増えたので、一年の成長を来年の五輪で発揮できるように頑張りたいと思います」

 ◆荒井祭里

 「五輪がコロナウイルスの影響で一年延期となりました。今は基礎練習とトレーニングを中心に練習をしています。また、試合が少ないので模擬試合をして、試合の感覚を忘れないようにしています。コーチにはあと1年余裕ができたと思って頑張ろうと言ってもらい、自分自身も練習がもっとできるようになったと思って練習に励んでいます。まだシンクロは五輪の内定をいただいていないため、来年のワールドカップで内定をもらえるようにシンクロにも力を入れていきたいと思います。来年の五輪では自分の武器である水切れを連発し、評点9点以上を目指し、メダル獲得に向けて頑張ります。応援宜しくお願いします」

 ◆板橋美波

 「五輪出場権獲得のため、入水技術、種目全体の安定性を高めるために、今は基礎練習や動作の細かい部分の練習、体幹トレーニングを重点的に取り組んでいます。種目、入水を安定させて、特に苦手でもあるノースプラッシュの精度を高めるために崇英コーチと練習内容を相談しながら基礎練習を中心に毎日多くの時間を費やしています。(シンクロで組む)荒井選手とは、個々の演技、協調性をさらに高めメダル獲得を目標とし、一緒に練習に取り組んでおります。(同門で男子板飛び込みとシンクロ板飛び込み代表内定の)寺内(健)選手とは世界中の飛込の話をよくしてくださったり、他国の選手の情報を見聞きし、それと同時にオリンピックに対する意識も高くなり練習に力が入ります。まずはシンクロ種目での東京五輪出場権獲得を目標とし、この期間にさらにレベルアップできるように日々の練習に取り組み、東京五輪の出場が決まった際にはメダルを獲得できるように練習に励みたいと思います」

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