白鵬が自粛下の近況語る「早く相撲を取りたい」 初めて金星与えた豊ノ島へねぎらいも

 大相撲の横綱白鵬(35)=宮城野=が20日、都内の部屋で稽古後、電話取材に応じ、近況を伝えた。新型コロナウイルスの影響で無観客開催となった春場所で44回目の優勝。2週間延期となった夏場所(5月24日初日、両国国技館)へ体の回復に手応えを感じ、早く相撲を取りたい心境を語った。また、引退した元関脇豊ノ島(現井筒親方)をねぎらい、休校で外出できない子供らにエールを送った。

 白鵬が春場所、優勝一夜明けの3月23日以来28日ぶりに取材に応じた。緊急事態宣言も出て日本中が自粛モードの中、自宅で過ごす子供たちを気に掛けた。

 「『ライバルよりたくさん努力して、ライバルよりたくさん休みなさい』という好きな言葉がある。スポーツをやっている子供たちは今はなかなか練習できない。勉強だったり、お父さん、お母さんの手伝いだったり、今できることをやっていけば後の人生で結果を出すことができる。みんなで乗り越えていきましょう!私も夏場所に向けて頑張っていく」と呼びかけた。

 稽古は今月11日から再開。夏場所の2週間延期はケガの回復期間としてプラスになる。「病院で徹底的に体の検査をした。いろんな部分の痛みの原因も分かった。今は治療を繰り返し古傷も新しいケガも良くなりつつある」と手応えがある。

 先週からぶつかり稽古が禁止された。「それが力士にとっていかに大事かを改めて感じる。早く相撲を取りたい」と心境を語った。

 17日に豊ノ島が引退。10年九州場所で決定戦を行い自身が勝ったのは思い出に残る。この場所は連勝記録が63で止まってから、気持ちを立て直した。

 「とてもうれしかった場所。その場所で決定戦を戦えて大きな思い出。初めて金星を与えたのも豊ノ島関。手ごわかった」と記憶に残る相撲巧者だった。

 少年を対象にした自身の冠大会「白鵬杯」を10年に始めた後、すぐに豊ノ島も地元高知で冠大会を開始した。「子供たちを大相撲の未来につなげていかないといけない。今後の相撲発展のために絶対に必要な人」と指導者としても期待した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス