柔道・大野将平、現況に動じず「変化と進化与えてくれる」 五輪連覇へ固い決意

 柔道男子73キロ級の大野将平(28)=旭化成=が14日、電話取材に応じ、2連覇が懸かる東京五輪が来夏に延期となったことに対し「来るべき時までに力を蓄える。この期間が自分に変化と進化を与えてくれるとプラスに捉えている」と力強く語った。

 新型コロナウイルス感染が広がり、大野が拠点とする母校の天理大柔道部は4月から活動を停止中。畳の上での稽古はしばらくできず、現在は大学周辺でのランニングや、体幹などを鍛えるサーキットトレーニングで汗を流している。

 質量共に豊富な練習を積んできた王者は「つらくて苦しかった柔道の稽古だが、できないこともつらく、苦しい」と吐露。国際大会再開のめども立っておらず「当たり前のように日の丸を背負って闘うことが、改めて素晴らしいと思い返せた」と平和だった日常に感謝した。

 大舞台が先送りされる思わぬ事態。手に入れた代表切符の扱いも不透明な現状を、お家芸の金メダル最有力候補は冷静に受け止める。「今年だろうが、来年だろうが関係ない。選手は対応するものだ。その場で最高、最大、最強のパフォーマンスを発揮することが永遠のテーマになる」と固い決意をにじませた。

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