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紀平梨花 メーク術ナンバー1!「ここまで細部へのこだわり持つ選手少ない」

 メークブースの紀平梨花と石井勲氏(コーセー提供)
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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月のフィギュアスケートの世界選手権(モントリオール)は中止となり、思わぬ形でシーズンは幕を閉じた。選手は練習の成果を発揮する場を失ったが、来季へ向けた挑戦はまたここから始まっていく。「氷上の華」とも呼ばれるフィギュアスケートにおいて、女子選手を支える重要なルーティンの1つがお化粧だ。アイスショーなどでメークブースを設置し選手を支える化粧品大手コーセーで、選手のメークを手がける石井勲氏に話を聞いた。

 10年以上競技に携わる石井氏が「歴代でも断トツで上手」と絶賛するのが紀平梨花(17)=関大KFSC=だ。

 紀平が「ライオンキング」の劇中歌「スピリット」で舞うエキシビションのメークは、石井氏が考案した。金色の衣装と特徴的な髪飾り、映画や舞台からもイメージを膨らませ「大地の力強さ」とテーマを設定。目元は茶色系を基調にし、力強さを表現するため、目元のラインは強めに描いた。口紅は太陽の色をイメージし、深めの赤を使った。

 スケートと同様に、メークも繰り返し練習することで上手になる。その上で「彼女は自分の顔の特徴をすごく分析している」と石井氏。「アイシャドー」で目の周りに色を乗せ「アイライン」を引いて目立たせる。紀平はその引き方や色の入れ方が、プロの目から見ても絶妙という。奥二重のまぶたに合う、より立体的に見えるグラデーションメークを石井氏が教えたところ、以降は「それを基本にラインの強弱をつけたり自分で工夫している。本当に研究熱心」。直すところはほとんどないという。

 色の選び方も同様。19-20年の試合用メークは紀平自身のオリジナルだという。ショートプログラムは鮮やかな赤と青、フリーはうぐいす色とターコイズブルーと、2種類ずつの衣装を用意したが「この色の衣装ならこんな色がいいと伝えてきたので、彼女なりにアレンジしている」と石井氏。ジュニア時代からの助言1つ1つを生かし、それぞれ合ったメークで戦い抜いた。

 フィギュアスケーターはもともとメークへの関心が強い選手が多いが「もうちょっと強めたいとか、仕上がりのイメージがある。ここまで細部へのこだわりを持つ選手は少ない」と驚きを隠さない。靴はミリ単位で調整し、髪を結ぶ位置や衣装の左右差にもこだわる紀平。メークに対しても、そのストイックな姿勢は変わらないようだ。

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