聖火引き継ぎ式 コロナで森会長ら“ドタキャン”から一夜…元オリンピアンに白羽の矢

 東京2020組織委員会は18日、国際オリンピック委員会(IOC)およびギリシャ・オリンピック委員会(HOC)との電話会談を行い、19日にアテネで実施される東京五輪の聖火引き継ぎ式で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い急きょ参加が取りやめになった森喜朗会長、五輪金メダリストの野村忠宏氏、吉田沙保里氏に代わる日本側の聖火引き継ぎ役として、96年アトランタ五輪に競泳代表として出場した経験のある井本直歩子さん(43)を抜てきすることを決定した。会議後に武藤敏郎事務総長が都内で取材に応じた。

 引き継ぎ式を巡っては、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して大幅な規模縮小が決まり、17日に森会長らの不参加が急きょ決定。そこから急ピッチで人選をしたところ、現在アテネ在住で、国連児童基金(ユニセフ)教育専門官を務める井本さんに白羽の矢が立ったという。本来は森会長が務めるはずだった、HOCのカプラロス会長から聖火を引き継ぐ重責を担うことになる。

 井本さんは昨年12月に組織委主催で行われた英語スピーチコンテストの審査員を務めた縁もあったといい、武藤事務総長は「聖火を引き継ぐにふさわしいオリンピアンがアテネに在住されていた。現地の日本大使館でも、井本さんの活躍ぶりを大変評価し、賛同していただいた」と話した。

 ただ、この日も東京五輪(7月24日開幕)の開催自体が懸念されていることについての質問が出たが、武藤事務総長は「我々は予定通り東京2020の準備をしていくと考えている」と、あらためて強調した。

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