場所中止回避!千代丸は新型コロナ陰性、18日から再出場へ
「大相撲春場所・10日目」(17日、エディオンアリーナ大阪)
日本相撲協会は、高熱が続き8日目から休場していた平幕千代丸が新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査の結果、陰性だったと発表。11日目の18日から再出場することが決まった。
春場所途中打ち切りの危機は回避された。千代丸の新型コロナウイルス感染はなかった。この日、鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)が師匠の九重親方(元大関千代大海)から「PCR検査結果は陰性」、足などから細菌が入る「蜂窩(ほうか)織炎と診断」と報告があったことを明かした。
千代丸は7日目の14日夜に38・6度、翌15日朝に39・7度の熱で8日目から休場。9日目の16日朝は40度と高熱が治まらなかった。17日朝の検温では37・7度に下がった。
蜂窩織炎ならば他人にうつすことはなく、土俵復帰にも支障なし。11日目からの再出場が決まり、18日は琴奨菊戦が組まれた。7日目まで5勝を挙げており、気合で勝ち越しを目指す。
今場所は37・5度以上の発熱が2日続けば休場の措置が取られる。発熱が続けばPCR検査を受け、協会員で1人でも感染者が出れば打ち切りとなる。無観客開催の非常事態場所で発熱休場した十両以上の関取は千代丸が初めて。協会には緊迫感が高まっていたが、安どの結果となった。
実弟の十両千代鳳も「応援してやってください」と兄の復帰に笑み。千秋楽まで残り5日、気を休めることなく、大相撲の見えない敵との戦いは続く。