柔道五輪代表、一挙12階級決定も…27日に強化委員会 リネール撃破、影浦の100キロ超は微妙

 「柔道・グランドスラム・デュッセルドルフ大会」(24日、デュッセルドルフ)

 東京五輪代表選考会の一つとして、最終日は男女5階級が行われた。女子78キロ級の浜田尚里(29)=自衛隊=が優勝し、男子90キロ級の向翔一郎(23)=ALSOK=は3位を死守。それぞれ27日の強化委員会で代表に決まる可能性が高まった。

 今大会は五輪代表選考委における第2段階の最終戦で、男子66キロ級と既に代表が決まっている女子78キロ超級を除いて、それぞれの階級の1番手が出場していた。27日に行われる強化委員会では、強化委員長、監督ら首脳陣が代表候補を推薦し、強化委員の3分の2以上の賛成が集まれば決定となる。

 今回優勝した阿部一二三(日体大)と丸山城志郎(ミキハウス)という2人の世界王者が拮抗(きっこう)している男子66キロ級は最終選考会である全日本選抜体重別選手権(福岡)にもつれ込むことが決定的だが、それ以外の12階級は一挙に代表が決まる可能性が出てきた。

 男子60キロ級の高藤直寿(パーク24)、73キロ級の大野将平(旭化成)が優勝。女子は52キロ級の阿部詩(日体大)、63キロ級の田代未来(コマツ)、70キロ級の新井千鶴(三井住友海上)、78キロ級の浜田尚里(自衛隊)が制覇し、五輪代表は決定的となった。

 女子48キロ級の渡名喜風南(パーク24)は今回2位に終わったが、世界選手権銀メダル、GS大阪大会優勝などの実績で2番手との差は大きく、代表入りは確実。男子81キロ級の永瀬貴規(旭化成)は初戦敗退となり不透明な状況だが、昨年は国際大会4連勝を挙げており、ライバルの藤原崇太郎(日体大)とは差をつけているため、今回で代表に決まる可能性もある。

 今回欠場した4階級についても、金野潤強化委員長は「この大会だけで決めるのではなく、1年間の成績などを総合的に見て判断する」と強調しており、代表を審議に懸ける可能性が高いとみられる。ただ、男子100キロ超級では2番手の影浦心(日本中央競馬会)がGSパリ大会で五輪2連覇中のテディ・リネール(フランス)を撃破しており、強化委員の判断が割れる可能性もある。

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