18歳の本田真凜「今年は厄年だったけど…」会心SPに感激 今季は事故被害も

演技を終え、充実した表情をみせた本田真凜=代々木第一体育館(撮影・中田匡峻)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(19日、代々木第一体育館)

 女子SP(ショートプログラム)が行われ、2016年世界ジュニア選手権優勝の本田真凜(18)=JAL=が65・92点で6位につけた。今季は大会出場前のタクシー乗車中に交通事故に巻き込まれるなど不運にも見舞われたが、今大会は涙ぐみ、ガッツポーズも見せるほどの会心のSPとなった。

 冒頭の3回転ループ-3回転トーループはトーループに軽度の回転不足がつき、GOE(出来栄え点)も0・14点とあまり伸ばせず。続く3回転フリップもエッジが明瞭でないとされてGOEは0・42点の減点だった。

 ただ、後半の2回転アクセルは美しく着氷し、GOE0・80点の加点。3本のスピンはすべて最高評価のレベル4を獲得した。ステップシークエンスはレベル3だった。

 回転不足などはあったものの、演じ切った直後の本田は感極まった様子で、両手で顔を抑えて涙ぐんでいた。「本当にたくさん練習してきて、やるべきことをやってきた。あとは気持ちだけだった。たくさんのお客さんの前で自分らしく滑ることができたのが1番うれしい」と報道陣に明かすと、「普段の生活から吹っ切れたところがあって、まわりからも明るくなったといわれる。怖い気持ちがなくなった」と前向きに競技に取り組めていることをうかがわせた。

 今季は10月のスケートカナダ開幕前にタクシーに乗車中に、車両の交通事故に巻き込まれた。「事故もあったりして、今年は厄年だったけど、それも終わる。負けないようにフリーでも頑張りたい」。確かに今年満18歳、数え年で19歳の本田は今年が本厄。フリーでも会心の演技で厄払いをして、飛躍の新年を目指す。

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