羽生は自身最高難度で大逆転に挑む 2本目で4回転ルッツの予定 朝の練習成功なし

逆転優勝に向けて公式練習で調整する羽生結弦=イタリア・トリノのパラベラ(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・GPファイナル」(7日、トリノ)

 男子フリーの予定演技構成が発表された。SP2位で、首位チェンと12・95点差を追う羽生結弦(ANA)は約2年ぶりに実戦投入する予定の4回転ルッツを2本目のジャンプに配置している。

 25歳の誕生日を迎えた羽生が挑むのは、自身最高難度の構成だ。

 羽生は冒頭に4回転ループ、続く2本目に4回転ルッツを配置。スピンとステップを挟み、3回転ルッツ、4回転サルコーと続く。演技後半は4回転トーループ-オイラー-3回転フリップの3連続ジャンプを皮切りに、4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプ、トリプルアクセルからのトリプルアクセルという離れ業に挑む。

 4回転は4種類5本で、決めれば自身初。ジャンプを全て決めた場合の基礎点は83・58点で、これまでの3種4本(76・08点)より7・5点上がる。チェンもトーループ、サルコー、フリップ、ルッツの4種5本の構成で臨むが、82・23点。連続ジャンプを基礎点が1・1倍となる後半に配置するなどしていることで、チェンを1・35点上回っている。ここに加えて、どれだけ点数を取りこぼさず、出来栄えなどでしっかりと評価をもらえるかも勝負の分かれ目となりそうだ。

 この予定演技構成は目安のため、この通りに演技をする必要はないが、朝の公式練習の曲かけでも羽生はこの構成にトライした。4回転ルッツは踏切の確認で終わり、その前後でも成功は一度もなかったが、大逆転を演じるためのトライを今この瞬間も続けていることは、間違いなさそうだ。

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