バッハ会長の札幌案「大半の選手賛成」発言波紋 海外選手激怒「どこにいる?」「傲慢」

 国際オリンピック委員会(IOC)のトマス・バッハ会長が強行決定を下した東京五輪マラソン・競歩の札幌移転について「大半の選手が賛成している」と発言したことをAP通信などが報じたことを受け、移転のきっかけとなった酷暑のドーハ世界選手権男子50キロ競歩銅メダリストのエヴァン・ダンフィー(カナダ)が自身のツイッターを更新した。「これらの大半の選手はどこにいる?なぜ彼らは声を出さないのか?」と怒りを綴った。

 AP通信などによると、バッハ会長は札幌移転に批判的な選手について「1つ2つ反対はあったようだが、札幌に移すことに不満を抱いているアスリートは、彼らがより上手く熱に対応できるからだ」と一蹴。「すべてのアスリートの健康を守る責任がIOCにはある」と理解を求めた。

 ただ、決定直後から「IOCの偽善」と批判してきたダンフィーは「そうです。準備にお金と時間を費やしてきた。この決定の正しさを証明するものを提供せずに、はしごを外されるのはイライラする」と、激怒。「IOCはアスリートのことを気に掛けてない。私の間違いを指摘してみろ」と、綴った。

 また、リオ五輪20キロ競歩6位のトム・ボスワース(英国)も自身のツイッターで「彼(バッハ会長)は札幌がどこにあるか知ってるの?東京と同じぐらい暑いかもしれない」と、指摘。「選手は正当な理由もなく、五輪から800キロ離れた場所に移動することに怒っている。IOCの傲慢だ」と、激しく批判した。

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