鶴竜が休場 師匠の陸奥親方「四股を踏んだ時に」と説明、再出場にも否定的
「大相撲九州場所・初日」(10日、福岡国際センター)
横綱鶴竜(34)=陸奥=が「腰椎すべり症の再発」との診断書を提出し、休場を届け出た。先場所中に師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)が急逝。陸奥部屋に移籍し、初めての本場所だった。新たに師匠となった陸奥親方(元大関霧島)は腰を痛めた状況を説明し、再出場に否定的な見方を示した。
取材に応じた陸奥親方は「稽古に出てきて、四股を踏んだ時にずるっとすべったみたい。出れるかと聞いたら『無理です』と言った」と腰を痛めた状況を振り返った。
また、「本人も出稽古に行ったりして、期待していたんですけど…。この痛みは本人にしか分からない」など、鶴竜の胸中を思いやった。再出場については「すぐ治る痛みじゃない。無理なんじゃないか」と現時点での見解を語った。
9日、鶴竜は井筒親方への思いを問われ、「心にしまって相撲に集中したい」と本場所への意気込みを語っていた。新たに師匠となった立場として、陸奥親方は「新弟子に戻ったつもりでと、本人も思っていたので。残念」と思いを述べた。
鶴竜の休場は2場所連続、14度目で九州場所は3年連続。初日に対戦予定だった朝乃山(高砂)は不戦勝となる。