森喜朗会長、札幌移転案に追加費用はIOCに請求も「我々に持てと言われると切ない」

 国際オリンピック委員会(IOC)は猛暑が懸念される東京五輪陸上のマラソン、競歩について、札幌で開催することを検討すると発表したことを受けて、東京2020大会組織委員会の森喜朗会長(82)が17日、都内で取材に応じた。

 先週の連休前にIOC側から提案を受けたことを明かし「ドーハ(世界陸上)の凄惨な状況をみて、東京で同じ事が起これば、大変なことになると。(IOCの)バッハ会長がIOCの権限、会長の判断で札幌に移すと決めた。国際陸連も歓迎している。IOCもIFも賛成していることを組織が駄目とはいえない」。30日から行われる調整会議でIOC、東京都などと協議するとしたが、事実上同意していると見られる。

 五輪本番まで残り300日を切る中で、開催都市が変わるという異常事態。膨大な費用が掛かると見られるが、追加費用について森会長は「どれぐらい掛かるのか精査しないといけないが、我々には守れ守れと言われている予算の枠があり四苦八苦している。(追加費用が)とてつもない額になって、それをどっちが持つとなった時に、我々が持つとはいいたくないし、持てと言われたら切ないよね。僕らからすると。IOCが持ってくださいと、そういうことを言わないといけない。電話ではそういうこともありますよ、と伝えてある」と、IOCに請求する可能性を示した。

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