本田紗来「大きな決断」で進化を目指す 10センチ背が伸びて大人の演技
「フィギュアスケート・近畿選手権」(6日、滋賀県立アイスアリーナ)
男女ノービスAが行われ、女子では本田きょうだいの末妹で今年2月にチャレンジ・カップ(オランダ)で国際大会初優勝をかざった本田紗来(12)=京都醍醐FSC=が、80・20点で3位。優勝は柴山歩(11)=関西大学KFSCで88・22点。柴山、本田らは日本ノービス選手権(10月18日開幕、西東京市)へ出場する。
今季初戦で冒頭の3回転ルッツが2回転になるなどした紗来は「今できる精いっぱいではなかったけど、何とかまとめられた」とホッとした表情。「少し緊張したけど、楽しく踊ることができた」と愛らしい演技で観客を沸かせた。
今夏からコーチを変更し、ラファエル・アルトゥニアン氏(62)の師事を仰ぐ。同氏は米国を拠点に男子世界王者のネーサン・チェン(米国)や、かつては浅田真央も指導した。現在は姉の真凜(18)=JAL、兄の太一(21)=関大=も指導を受けている。「大きな決断だったけど、不安というか、頑張ろうという気持ち」と言う紗来は「チームの練習はとてもハード。チェン選手とかすごい選手がたくさんいるので刺激になる」と目を輝かせる。
この日の衣装は、これまで多かったパステルカラーから一変し、黒を基調としたシックなもので「大人っぽい演技ができるようになりたい」と照れ笑い。身長も最近一気に10センチ以上伸び、149センチになった。12歳にとっては大きな環境の変化となるが、「進化した自分を見せられるようにしたい。これまでと違うと思ってもらえる演技がしたい」と力強く目標を掲げた。