優勝逃した貴景勝 決定戦で左胸付近を痛める「まあ…大丈夫です」
「大相撲秋場所・千秋楽」(22日、両国国技館)
関脇貴景勝は3敗で並んだ関脇御嶽海との優勝決定戦に敗れ、昨年九州場所以来、2度目の優勝はならなかった。取組後、支度部屋では顔をゆがめ、荒い呼吸で左胸付近を右手で何度もさすった。そして、付け人が氷入りの袋を用意し、患部をアイシングした。
貴景勝は負傷した場面については優勝決定戦で「押したとき」と打ち明けた。そして、ケガについて問われると「まあ…、大丈夫です。残念としか言いようがない」と答えた。
夏場所の御嶽海戦で右膝を痛めて途中休場し、名古屋場所は全休。大関を2場所で陥落し、今場所は関脇で迎えた。2桁白星を挙げ、大関復帰を決め、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)は大関で迎える。11月に向け「また頑張っていきます」と、声を絞り出した。