寺田明日香が100メートル障害で日本新 19年ぶり更新で初の12秒台突入

 「陸上・富士北麓ワールドトライアル」(1日、富士北麓公園陸上競技場)

 女子100メートル障害で寺田明日香(29)=パソナグループ=が追い風1・2メートルの条件下、12秒97の日本新記録を樹立した。19年ぶりの記録更新で初の12秒台突入。従来の記録は金沢イボンヌと自身が出した13秒00で、27日開幕の世界選手権(ドーハ)の参加標準記録も突破した。男子400メートルは日本選手権覇者のウォルシュ・ジュリアン(富士通)が45秒21で走り、世界選手権の参加標準記録を破り代表に決定。100メートルは多田修平(住友電工)が10秒15、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)は10秒22と10秒36だった。

 追い風1・2メートルの好条件と、夫とまな娘の声援に背中を押され、寺田が日本の女子で初めて13秒の壁を突破した。自身と金沢イボンヌが持っていた13秒00の日本記録を19年ぶりに塗り替え、「世界選手権の標準を突破するラストチャンスだったので、0秒01でも超えられてうれしい」と喜んだ。

 寺田は結婚、出産、7人制ラグビー挑戦を経て今季、6年ぶりに陸上に復帰した。8月17日に日本タイ記録を樹立し、この日は一気に壁を突き破った。「母は強し」を実証するママさんハードラーは「私がいなくて6年間止まっていた時間の針を進められたのは復帰した意味がある。世界選手権に行けたら12秒台、12秒84の東京五輪参加標準を目指したい」と意気込んだ。

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