大橋悠依耐えた!個人メドレー2冠で笑み「頑張った」不調に悩みレース前は不安で涙

 「競泳・日本選手権」(8日、東京辰巳国際水泳場)

 7月の世界選手権(韓国・光州)代表選考会を兼ねて行われ、女子400メートル個人メドレーは大橋悠依(23)=イトマン東進=が4分33秒02で優勝し、200メートル個人メドレーとの3年連続2冠を成し遂げた。個人種目で代表入りした選手は10人にとどまった。日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(55)は低調な戦いぶりを分析し、代表一丸となっての強化を図るとした。

 考えてもがき苦しみ、あがいて悩んだ1週間だった。池江、萩野不在の重圧を背負いながら、個人メドレー2冠を達成した大橋。自身の持つ日本記録更新はならず「自己ベストを目指してやってきたので悔しい」としつつ「正直な気持ちを言うと、ずっと不安だった。派遣記録も切れないんじゃないかと。自分に対して、よく頑張ったとも思ってる」と、ようやく心の底からの笑みが広がった。

 男女エースが不在の中、17年世界選手権銀メダリストに期待は集まった。大会前の練習は絶好調。個人メドレー2種目で日本記録更新を狙っていた。ただ、大会に入るとイメージしたようにタイムが伸びない。強烈な不安が襲った。この日の決勝前には、平井コーチ、仲間の前で涙した。「スッキリした。もっと早く泣けば良かった」。最後は腹をくくって全力で泳ぎきった。

 「ここ2、3年で自分の立場も変わった。東京五輪に向けて、自分が引っ張っていきたいと思ってる。もっとできることがある」。“本物”の大黒柱になるために、きっとこの経験を糧とする。

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