羽生、史上初の4回転半挑戦へ ライバルたちに「勝つ」ために強い意欲

 「フィギュアスケート・世界選手権」(24日、さいたまスーパーアリーナ)

 フィギュアスケートの世界選手権は24日、さいたまスーパーアリーナで男子とアイスダンスのスモールメダルセレモニーとエキシビションが行われた。銀メダルとなったソチ、平昌五輪金メダリストの羽生結弦(24)=ANA=は4回転ジャンプについて「やる気ではいます、全部」と話し、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)など、さらなる高難度ジャンプへの挑戦へ意欲を示した。会場には早朝から3000枚の整理券を求めたファンが集結した。

 一晩明けても闘志は収まらない。羽生は平昌五輪後、現役続行のモチベーションは4回転半への挑戦だと明言してきたが「強い相手を見た時に沸き立つような、ゾワッとするような感覚をもっと味わいつつ、その上で勝ちたいなって思えた。アクセルも今はそのためにある」と話した。

 世界で成功者のいない4回転半挑戦への意欲は強いが、それもライバルたちに「勝つ」ための手段。さらに「やる気ではいます、全部」と話し、五輪前に試合で決めたルッツ、フリップも含め、全種類の4回転習得へ意欲を見せた。痛めている右足首の状態を見つつ、来季はさらなる大技を入れたプログラムで勝利を追い求める。

 今大会はファンの前でフリーのみの順位に対する「スモールメダル」の表彰式が行われた。女子は会場外の特設ステージで行われたが、運営側が混乱が予想されると判断したことに加え、ファンから「選手の安全面に配慮してほしい」などの声が挙がり、急きょ会場を変更。19日に日本スケート連盟から「開催場所の変更について」の案内が発表された。

 練習リンクとして使っていた場所にステージを作り、早朝6時から3000枚の整理券を配布。徹夜は禁止で、最寄り駅に4時31分に到着する“始発組”のため、急きょ大量導入されたスタッフが4時半から案内を開始した。しかし会場周辺の飲食店などにいたとみられる約200人の“隠れ徹夜組”が出現する事態が発生。それでもセレモニー自体は順調に進行された。

 集まった3000人のファンに向かって羽生は「(クワッド)アクセル頑張ります。ルッツも頑張ります。フリップも頑張ります」と宣言。大勢のファンに感謝し、声援に浸りながら、来季へのモチベーションをさらに高めているようだった。

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