朝乃山 宝富士ら近大相撲部OBと合同稽古「いろんな思い出がある」

 「大相撲春場所」(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)

 近大相撲部OBの幕内朝乃山(24)=高砂、宝富士(32)=伊勢ケ浜、十両徳勝龍(32)=木瀬、志摩ノ海(29)=木瀬=らが24日、東大阪市の同大で同部後輩ら31人と合同稽古を行った。大阪場所前の合同稽古は2年連続で先輩、後輩ともに大いに刺激を受けた。

 朝乃山は「ここで4年を過ごした。いろんな思い出がある。1回生はちゃんこ番、掃除。2回生まできつい、雑用も多かった。3、4回生は楽しかった。ここで4年間、指導してもらったから今がある」とかみしめた。

 16年、三段目付け出しデビューした春場所は3年連続で勝ち越し中。「大阪は第二の故郷なので勝ち越しは絶対にしたい。後輩に胸を出し自分も頑張ろうと思った」と、発奮材料とした。

 宝富士はプロ入り予定の元林健治(4年)のぶつかり稽古に胸を出した。「息が上がっていたしきつかったと思うよ。立ち合いは強い。スタミナを強化していけば強くなる。これからはライバルになるんでね」と、先輩から愛の稽古となった。

 徳勝龍も「大学で強くしてもらった。いつもの場所とは違う。若さをもらった。10歳以上、一回り違う人もいる」と感慨。胸出しでは、プロの圧力にスタミナ切れしていた後輩に「お相撲さんは重いからきつかったと思うよ。後輩には何かを吸収してくれたらうれしい」と貫禄を見せた。

 志摩ノ海は先場所、十両優勝して“凱旋”。「気分は全然違います。先輩も後輩も(幕内に)上がっているから、自分も負けないように。勝ち越してしっかりと上がりたい」と、春場所で新入幕を決めるつもりだ。

 谷岡倖志郎主将は「石橋先輩(朝乃山)は重くて強い。ありがたいし励みになる」と感激。元林は「自分より大きい人と稽古はなかなかできない。宝富士関は大きくて強い人。いい稽古させてもらいました。息が上がりました」と、プロ入りへ大いに励みとなった。

 伊藤勝人監督は「レベルの高い学生が必死になって押す稽古はなかなかできない。肌で感じることができ、非常にいい稽古になった」と収穫を口にしていた。

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