スーパーラグビーに参戦する日本チームのサンウルブズ（ＳＷ）は２８日、千葉県市原市で第３次合宿に入った。メンバーに選出されていないＷＴＢ藤田慶和（２５）＝パナソニック＝が、今合宿から志願の練習参加。「苦しいのは分かっている。Ｗ杯を目指していこうというところから、一生懸命やっていきたい」とＷ杯代表入りへの思いを態度で示した。

　昨年１２月に発表された第３次日本代表候補に藤田の名はない。「目指したい気持ちはあった。いろいろな人に相談した」。その一人がＳＷのブラウン・ヘッドコーチ。練習参加を促され、交通費自腹で参上した。

　Ｗ杯に向けて、日本はＳＷと２月から始まる代表候補合宿の２路線で強化する方針。藤田は２月１日まで５日間の今合宿でＳＷ入りをアピールする必要がある。

　「ボールをもらったら何かを起こせる。ボールタッチを増やすところを意識したい。素晴らしい機会をいただいた。モノにしたい」。現在の肩書は“練習パートナー”。そこから上り詰めてみせる。