錦織圭 ベスト16 ソウザにストレート勝ち「ストロークすごく伸びた」
「テニス・全豪オープン」(19日、メルボルン)
シングルス3回戦の男子で第8シードの錦織圭(29)=日清食品=が世界ランキング44位のジョアン・ソウザ(ポルトガル)にストレート勝ちし、ベスト16となる4回戦に進んだ。次は第23シードのパブロ・カレノブスタ(スペイン)と8強入りを懸けて戦う。女子で第4シードの大坂なおみ(21)=日清食品=は第28シードの謝淑薇(台湾)に逆転勝ちした。2年連続で進んだ4回戦でアナスタシヤ・セバストワ(ラトビア)と対戦する。
ようやく錦織が目覚めた。ストローク戦を優位に進め、過去1勝1敗のソウザをねじ伏せた。右手首故障で欠場した昨年を挟み、出場7大会連続での4回戦進出。フルセットとなった1、2回戦と対照的な鮮やかな勝利に「(直前に逆転勝ちした大坂)なおみちゃんから最高のバトンを受け取った。全てが順調だった」と口も滑らかだった。
59本のサービスエースを浴びた2回戦の後、「ラリー戦をして状態を上げていきたい」と言っていた。第1セットは最多の27本を含め、5度あった10本以上のラリーをいずれもポイントにつなげた。タイブレークでも正確なショットで相手のミスを誘った。
さらに「2セット目からはスイングがしっかりできて、ストロークがすごく伸びていた」。相手のコート深く、左右に正確に打ち分け、スペースをつくって放った決定打はソウザの21本を大きく上回る34本。第2セット以降はブレークポイントすら一度もつかませなかった。
3大会ぶりの8強入りを懸けて戦うカレノブスタとは1回戦の前に実戦形式で手を合わせた。「自分から崩していかないと簡単には崩れない。今日みたいなプレーが出てくればチャンスはある」と勝利へのイメージを膨らませた。