高橋大輔、自分でもビックリ「まさかの2位」 6年ぶり全日本の表彰台

ジャンプの着地に失敗し、リンクに手をつく高橋大輔=東和薬品ラクタブドーム(撮影・北村雅宏)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(24日、東和薬品ラクタブドーム)

 男子フリーが行われ、5年ぶりの全日本選手権出場で注目された32歳の高橋大輔(関大KFSC)がフリー151・10点、合計239・62点で2位に入り、6年ぶりに同大会の表彰台に立った。宇野昌磨(トヨタ自動車)が右足首の捻挫を乗り越え3連覇を達成。高橋は世界選手権の代表を目指していた3位の田中刑事(倉敷芸術科学大)、4位の友野一希(同大)を上回った。

 世界選手権の選考条件には全日本選手権の2位、3位という項目があり、今季は国際大会に出場していない高橋も選考の議論に入る立場になった。冒頭4回転トーループに挑むかに見えたが、結果的に3回転で着氷。3回転フリップで片手をつき、3連続ジャンプでは転倒するなど、苦しい場面もあったが、美しいステップ、スピンで観衆を魅了。得点にもつながった。

 演技後はフジテレビのインタビューに「まさかの2位」と語っていた。囲み取材にも「自分でも2番という結果にビックリしている」と大会を振り返った。ただ、世界トップレベルで戦ってきた者として、ミスがありながらの2位には複雑な思いもあるようで、「表彰台に立っちゃっているなって感じ。こういう出来でこの場にいたくはないというか、スッキリした演技でこの場にいたかった」とも語った。表彰式では少し照れくさそうな表情を浮かべながら、歓声を浴びていた。

 続いての記者会見では「表彰台は難しいと思っているところで、ふがいないフリーになって、SPの点数で逃げ切る結果だったけど、今季を通していろんなうまくいかないことや大変なことがあったけど、全ての経験が貴重な体験ができた」と振り返った。「今日のフリーを終えて、一段落ついたかなというところで、少しほっとしています」と緊張感から解放されての思いも述べた。

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