フジカキペア涙の引退セレモニー「100点満点の選手生活」

 「バドミントン・全日本総合選手権」(2日、駒沢体育館)

 今季限りで現役を引退する12年ロンドン五輪女子ダブルス銀メダルの藤井瑞希(30)垣岩令佳(29)組(再春館製薬所)が、試合開始前に引退セレモニーを行った。冒頭では、長年のライバルで16年リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華(28)松友美佐紀(26)組(日本ユニシス)からサプライズで花束を贈呈され、4人とも感極まって涙を流した。

 藤井は「私は姉の影響で5歳からバドミントンを始めて、最初はダイエットがてら始めたが、気づけば(バドミントンが)生活の中心になっていました。夢だった五輪にも出場でき、メダルも持って帰ってくることができて、私自身100点満点の選手生活だったと思っています」と競技人生を振り返った。

 垣岩は「6歳からバドミントンを始めて23年間、多くの方に支えていただき大好きなバドミントンをここまで続けてこられました。小学6年の夢で『五輪で金メダルを獲りたい』と壇上で言ったことを今でも覚えています。その夢には届かなかったが、青森山田高で藤井瑞希という1人の先輩と出会い、大切なことをたくさん教えてもらいました。1番影響を受けた大好きな先輩と五輪のコートで楽しく試合できたことを本当にうれしく思います」と振り返った。

 藤井と垣岩は青森山田高時代の2006年に結成。日本勢として初めてメダルを獲得したロンドン五輪後にペアを解消し、17年に再結成した。最後の全日本総合選手権では、2回戦で、5年ぶりに対戦した高橋、松友組に敗れた。

 今後は8日開幕のS/Jリーグに帯同するが、試合に出場するかは未定。引退後、垣岩は再春館製薬所に残ってコーチとして再出発する。藤井は未定だが、「バドミントンの普及に関わりたい」と話している。

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