タカマツペア、引退フジカキペア下し8強「先輩いなければ強くなれてない」と感謝

 「バドミントン・全日本総合選手権」(29日、駒沢体育館)

 女子ダブルス2回戦で、リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華(28)、松友美佐紀(26)組(日本ユニシス)が、今季限りで引退する藤井瑞希(30)、垣岩令佳(29)組(再春館製薬所)を21-19、21-19で下して、ベスト8入りした。

 日本バドミントン界初の五輪メダリストである藤井、垣岩組の個人戦ラストマッチで、最後の相手を務めたのは長年のライバルだった高橋、松友組だった。5年ぶりの対戦は接戦となったが、最後はタカマツペアが現役世界トップの実力を発揮し、功労者に引導を渡した。

 高橋は涙ぐみながら、「先輩たちの背中を見て自分たちはここまで来られた。フジカキペアがいなければ自分たちはここまで強くなれてないと思う。ロンドン五輪で先輩たちが銀メダルを獲ってくれて、次は自分たちが金メダルを獲りたいと思わせてくれた。五輪メダリスト対決はなかなかないこと。今日は自分たちも幸せな試合だった」と万感の表情で振り返った。

 松友も「自分たちが最初に日本代表に入ったときは(藤井、垣岩組に)全く歯が立たなくて、練習相手にもならないくらい差があった。いつかは抜きたいという反骨心でやってきた。代表で一緒に大会に回ったり、いろいろ教えてもらったり、試合もたくさんした。ずっと戦ってきたので引退は寂しいが、長い間日本のバドミントン界を引っ張ってくれた先輩。本当に(最後に)試合できるとは思わなかった。本当に幸せ」と感慨深げに振り返った。

 試合後は、4人で抱き合って言葉を交わした。高橋は「先輩がいなかったらここまで来られなかったので『ありがとうございました』と言って、『これからも2人で頑張ってほしい』と言われた。10月に練習に来てくれたときにも『リオ五輪で金メダルを獲って2人が続けていることは本当にすごいことなんだよ』と藤井さんから言ってもらえて。また頑張ろうと。先輩達が築いてきたものを、自分たちも(引き継いで)引っ張っていけるように頑張りたいという気持ちになった」と話した。

 藤井、垣岩組は、12月開幕のS/Jリーグを最後に現役を退くが、試合に出場するかは未定だ。

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