桃田賢斗、高校総体3冠王者を一蹴「負けられないと思って」
「バドミントン・全日本総合選手権」(29日、東京・駒沢体育館)
男子シングルス2回戦が行われ、世界選手権金メダルの桃田賢斗(24)=NTT東日本=は、高校総体3冠王者の緑川大輝(埼玉栄高)に2-0で勝利し、準々決勝に進出した。
日本のエースがホープを一蹴した。今年の高校総体で3冠を達成した緑川に対し、緩急をつけたショットでストレート勝利。自身は3冠を達成できなかっただけに「自分の高校生の時よりもはるかに強い」とたたえつつも、世界王者の面目を保ち、「自分も積み上げてきたものがあるので、負けられないなと思って試合をした。勝つことができて良かった」と胸を張った。
高校王者のコート奥へのショットに苦戦する場面もあり、「いいショット打つなと。こういうショット打てれば自分も三冠を取れたかなと思った(笑)」とジョークも口にした。ただ、攻め急がすにラリーを展開して攻略し「決めるだけがバドミントンではない。プレッシャーのかけ方や、ミスの誘い方もある。負けないように考えた結果」と経験の差を見せつけた。「これからも頑張ってもらいたい」とエールを送った。