錦織、難敵フェデラーにストレート勝ち 4年ぶり撃破で白星発進「自信になる」

 「男子テニス・ATPファイナル」(11日、ロンドン)

 男子テニスの年間成績上位8人によるツアー今季最終戦が開幕し、シングルスの1次リーグB組第1戦で錦織圭(28)=日清食品=は四大大会最多20度優勝のロジャー・フェデラー(37)=スイス=を7-6、6-3で破り、白星発進となった。錦織はフェデラーに4年ぶりに勝ち、13日午後2時(日本時間同日午後11時)以降開始予定の第2戦でケビン・アンダーソン(南アフリカ)に挑む。第1戦でアンダーソンはドミニク・ティエム(オーストリア)を6-3、7-6で下した。1次リーグは4人ずつA、B組に分かれて総当たりで争われ、各組上位2人が準決勝に進む。

 勝利が決まると両手を突き上げ、降り注がれる大歓声に応えた。男子テニス界のトップ8が集った大舞台。錦織がその初戦で、理想的なスタートを切った。14年3月の勝利を最後に直近6連敗と分が悪く、1次リーグで最大の難関だったフェデラーにストレート勝ち。憧れの選手だった37歳のミスにつけ込み「勝たなければいけない試合に、しっかり勝てたことは大きい」と納得の表情を浮かべた。

 流れをつかんだのは第1セット終盤。それまでは「両方ともミスをして、リズムをつかみづらかった」という展開で突入したタイブレークで0-1から6連続得点して勢いづいた。第2セットは切れのある相手のサーブに対し「リターンをどうにかして、ラリー戦に持ち込む」と戦略通りの展開。2-2から3ゲームを連取して押し切った。

 昨年8月に右手首を故障し、今年1月に実戦復帰。4月に世界ランキングが39位まで落ちたが、シーズン後半に復調してきた。故障で欠場した選手が出たため、繰り上がりで2年ぶりの出場にこぎ着けた。「内容はそんなに良くなかったが、1試合目に勝てたことは自信になる」。ATPファイナルは2014、16年の4強が最高成績。難敵を4年8カ月ぶりに下した勢いで「主役」の座を狙う。

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