羽生結弦、再びSP、フリー総得点の世界記録保持者に 得点リセットから3カ月で奪還

 「フィギュアスケート・GPフィンランド大会」(4日、ヘルシンキ)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)を今季世界最高得点で首位発進した羽生結弦(23)=ANA=は190・43点をマークし、合計297・12点で優勝した。フリーの190・43点、合計297・12点はともに今季世界最高。羽生がGPシリーズの初戦を制すのは、10年のシニアデビュー以来初となった。

 あっさりと“定位置”を奪還した。国際スケート連盟(ISU)は、今季、出来栄え点(GOE)をこれまでの7段階からマイナス5~プラス5までの11段階にするなど新ルールを導入したことを受けて、昨季までの得点記録をリセット。2017-2018年シーズンまでの記録は「historic records(歴史的記録)」の扱いとなり、羽生が持っていた世界最高得点、SP112・72点(17年オータムクラシック)、フリー223・20点(17年世界選手権)、総得点330・43点(15年GPファイナル)はすべて「歴史的記録」の1位として残ることになった。

 8月の公開練習では「もうあの(自分が持っていた)記録たちとは戦えない」と話していたが、再びすべての項目の世界記録が羽生のものに。数字上の頂点を巡る争いも、やはり羽生を中心に動いていくことになりそうだ。

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