順大エース塩尻が魂の快走で日本人トップ 14秒差シード落ちの責任背負い

 「箱根駅伝・予選会」(13日、陸上自衛隊立川駐屯地発、国営昭和記念公園着)

 来年1月2、3日に行われる箱根駅伝に向けて、11大学に与えられる本戦の出場権をかけた予選会が行われた。9年ぶりの予選会出場となった駒大が2位の順大に上位10人の合計タイムで7分差をつける大差でトップ通過。その他、神奈川大、明大、山梨学院大など古豪が順当に本戦へ駒を進めた。最後の11位には上武大が滑り込み、11年連続出場。12位は麗澤大で、惜しくも初出場を逃した。

 今年1月の箱根駅伝で、10位からわずか14秒差の11位でシード落ちとなった順大は、エース塩尻和也(4年)が日本人トップで、全体2位となる1時間1分22秒の快走を見せ、8年連続60回目の本戦出場を決めた。

 1月の本戦では2区10位と低迷。3000メートル障害でリオ五輪にも出場しているエースは、「14秒なら僕がしっかり走れば、なんとかなった。シードを取れなかったのは僕がいい走りができなかったのが要因」と責任を一身に背負い、巻き返しを期して挑んだ予選会だった。ハーフマラソンの順大記録で走り、「思ってもないタイムが出た」と、魂の快走を見せた。

 本戦に向けては「去年の借りを返したい。区間賞が取れれば」と、拳を握った。アジア大会では銅メダルを獲得するなど、充実一途のエースが古豪復活をけん引する。

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