当該選手に「復帰の可能性あり」 関東学連が明言 社会的制裁や教育を考慮
関東学生アメリカンフットボール連盟(関東学連)が29日、日大による悪質な反則タックル問題での処分を発表した。内田正人前監督、井上奨前コーチが永久追放にあたる「除名」となった一方で、タックルを実行した宮川泰介選手には早ければ今秋のリーグ戦に復帰できる可能性も残された。
宮川泰介選手への処分は「2018年度シーズン終了まで(19年3月31日まで)の公式試合の出場資格停止」という内容だった。しかし、(1)本件の反省文の関東学連への提出(2)関東学連内で再発の危険が払しょくされたと確認されること(3)関東学連理事会での承認の3つがそろった場合に、資格停止期間満了を待たずに処分が解除される。
処分の重さ、また解除される条件をつけたことについて森本啓司専務理事が説明した。まず、処分を与えないことは「やったことは彼本人であり、どんな圧力があったとしてもそれは許されることではないと思います」と説明した。その上で、「彼は名前を出し、顔を出し、あのような会見をし20才は超えておりますが若いながらに社会的制裁を受けております」という点を考慮。また、「再起のチャンスを彼に与えないのは教育をモットーとする我々連盟としてはありえないのではないか」という意見をくみ、今回の処分内容とした。
森本専務理事は宮川選手が復帰する可能性について、「可能性はあります」と明言した。