春日野親方「不適切だった」 今後は人命救助最優先「対応できるように」

 大相撲春巡業は5日、兵庫県姫路市で開催され、巡業部の春日野部長が(元関脇栃乃和歌)が4日に京都府舞鶴市で行われた春巡業で多々見良三市長が土俵上で倒れた際、救命女性に対し、行司が場内アナウンスで土俵から下りるよう指示した問題で「不適切だった」と非を認めた。

 情報収集し、行司本人からも聞き取り、事態把握。「急なことで(行司が)戸惑ってしまった。人命に関わることと、状況が分からず『土俵から下りて下さい』と言ってしまったのは事実。『女性が上がっている』というのが頭にあった。もう少し対応できた」と、反省を口にした。

 市長は命に別状はなく、最悪の事態を避けられたことには安どしかない。「申し訳ない」と謝罪した。

 今後は教訓として人命救助を最優先することを徹底していく。「私も30何年やっているけど初めて。本場所でも起こる可能性はある。今後、起こったとしても対応できるようにしていく」と話した。

 八角理事長(元横綱北勝海)は前夜、「行司が動転して呼び掛けたものだったが、人命に関わる状況には不適切な対応でした。深くおわび申し上げます。とっさの応急処置をしてくださった女性の方々に深く感謝申し上げます」とコメントを発表した。

 「女人禁制」とされる大相撲の土俵は度々、物議を醸してきた。00年大阪府知事となった太田房江氏が春場所優勝力士に「大阪府知事賞」を土俵上で授与したいと要望したが、5年連続で実現しなかった。

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