山口茜、過酷連戦も再春館Vへ導いた “牛タン決起集会”で一丸

 女子で優勝を決め、山口茜(中央)に駆け寄る再春館製薬所の選手たち=ゼビオアリーナ仙台
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 「バドミントン・トップ4トーナメント」(25日、ゼビオアリーナ仙台)

 記念すべき第1回大会の初代王者として名を刻んだのは、女子シングルス世界ランク2位の山口茜(20)を擁する再春館製薬所だった。決勝でS/Jリーグ1位の日本ユニシスと対戦し、2-0で勝利。チームは優勝賞金300万円をゲットした。

 ダブルスの“フクヒロ”こと福島由紀、広田彩花組が先勝した後を受けたエースの山口は、世界ランク19位の高橋沙也加を下して優勝を決めると、チームメートの歓喜の輪の中でもみくちゃになった。きっちりと役割を果たし、「団体戦でいつも以上に緊張があったが、自分のいいリズムがつかめた」と胸を張った。

 山口とフクヒロ組は、前週までのドイツ・オープン&全英オープンという連戦の疲労が残っている中でフル稼働し、頂点に導いた。池田雄一監督は「ベストメンバーで臨めて、過密なスケジュールの中、いいパフォーマンスをしてくれた」と日本代表組の活躍に舌を巻いた。

 大会前には、牛タンに舌鼓を打ちながらチームで決起集会を行い、士気を高めたという。疲労回復効果があるビタミンBやタンパク質を豊富に含む仙台名物もパワーに変え、2300人の宮城のファンの声援に応えた。

 社会人2年目を最高の形で終えた山口は「細かい技術は成長しているし、気持ちの面でも高校生までのゆるい感じではなく、日々勝負の世界にいる」とトップ選手としての自覚をにじませた。ただ、「(コート外では)ピリピリしない。緊張感は持っているけど、表に出すものでもない」と、以前から標ぼうしている脱力系キャラクターは継続する考えを示した。

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