馳浩副会長「伊調さんの思いを聞く」 全面支援約束も“特別扱い”せず

 日本レスリング協会は8日、都内で理事会を開催し、女子で五輪4連覇の伊調馨(33)=ALSOK=が日本協会の栄和人強化本部長(57)からパワハラ行為を受けていたとされる告発状が内閣府に出された問題について報告された。伊調について協会の馳浩副会長は「東京を目指したいとか現役を続けたいというのなら、本人の望むように全面的な支援をしたい」と約束した。

 ただ、伊調は東京五輪挑戦を公言していないため「本人の気持ちをしっかりと受け止めることが必要」とした。一方、同階級にはリオ五輪金メダルの川井梨紗子らもおり、「誰が出ても金メダルを獲れるように強化している。それぞれの選手には同じように、よりよい環境を提供するよう努力したい」と伊調だけを“特別扱い”しないことも強調した。

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