錦織、178日ぶりとなる復帰星!前週敗れた世界214位・ノビコフに雪辱

 「テニス・ダラス選手権」(29日、ダラス)

 男子テニスの錦織圭(28)=日清食品=が右手首故障からの復帰2戦目に臨み、シングルス1回戦でデニス・ノビコフ(米国)を6-3、6-3で下して白星発進した。世界ランキング27位で第1シードの錦織は第1セットで2度ブレークに成功すると、第2セットでもストロークで優位に立ち、前週の下部大会で敗れた世界214位の相手に雪辱を果たした。錦織は昨年8月の練習で右手首の腱(けん)を痛め、その後の大会を欠場。今季も全豪オープンなどの出場を見送り、23日に下部大会で実戦復帰した。

 実戦では昨夏のシティ・オープン準々決勝以来、178日ぶりとなる勝利に笑顔が弾んだ。右手首故障に苦しんできた錦織は改善したリターンを武器に、前週の大会初戦で敗れたノビコフに雪辱。強力サーブの相手を攻略し「サーブリターンがすごく良かった。そこから得意のラリー戦に持ち込めた」と手応えを口にした。

 第1セットは第7ゲームに打ち合いを制し、初めてブレークに成功。ベースライン際へ鋭いショットや巧みなドロップショットが決まり、第2セットも主導権を渡さなかった。「バックが振れて、フォアもまだ課題はあるけど、しっかり打てているときもあった」と自信が戻りつつある。

 観戦する立場になった全豪オープンからは刺激も受けた。錦織が拠点を置く米フロリダ州でジュニア時代に練習していた鄭現(21)=韓国=が4強入りと活躍し「アジアで(上位に)2人いるのは今まであまりないことなのですごくうれしい。切磋琢磨(せっさたくま)できる部分もある」とモチベーションにもなっている。

 違和感が残る右手首に不安を抱えるものの、プレーの質の向上は確かな収穫と言える。試合を重ねて感覚を取り戻すことが当面のテーマで「次に進むために今週まず頑張りたい」。日本男子のエースは焦らず、たゆまず完全復活への道を進む。

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