フェデラー連覇!四大大会前人未到V20…3時間超激闘制し「信じられない」

 「テニス・全豪オープン」(28日、メルボルン)

 男子シングルス決勝で第2シードのロジャー・フェデラー(36)=スイス=が第6シードのマリン・チリッチ(29)=クロアチア=を6-2、6-7、6-3、3-6、6-1で下して2連覇し、四大大会で自身が持つ男子の最多優勝記録を更新する20個目のタイトルを手にした。フェデラーは全豪ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)ロイ・エマーソン(オーストラリア)に並ぶ男子最多6度目の制覇となり、優勝賞金400万豪ドル(約3億5千万円)を獲得した。

 生きる伝説が底力を見せ、四大大会男子シングルスで前人未到の20度目の頂点に立った。フェデラーは今大会で初めてセットを落とす苦戦を強いられたが、3時間3分の激闘で退け「本当に幸せだ。勝てて信じられない」。大きな拍手に包まれると、王者は感極まって声を震わせた。

 気温38度と蒸し暑く、大会規定でセンターコートの屋根が閉じられた。フェデラーは消耗戦を避けるためにベースラインからは下がらず、得意の速いテンポの展開で勝負。第2、第4セットを奪われたが、最終セットで一気に突き放した。過去8勝1敗と優位に立つ自信は揺るがず、サービスエースは相手を上回る合計24本を数えた。

 真夏のメルボルンでハードな2週間を戦い抜き、7試合を勝ちきった。全豪で男子最多に並ぶ6度目の優勝杯を掲げ「夢がかなった」。テニスの情熱にあふれる史上最高の選手、それがフェデラーだ。

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