張本代表勝ち取り“ハリバウアー” 両親に感謝のXmasプレゼント

 「卓球・18年世界選手権団体戦代表最終選考会」(24日、宮城野体育館)

 決勝が行われ、男子は中学2年の張本智和(14)=エリートアカデミー=が、世界ランク25位の大島祐哉(木下グループ)を3-1で下して優勝し、代表入りを決めた。女子は伊藤美誠(17)=スターツ=が、同学年の早田ひな(日本生命)を3-1で破り代表切符を手にした。団体戦で行われる来年の世界選手権代表男女各5人は、1月の全日本選手権を経て正式に決まる。

 最後のポイントを奪った瞬間、張本は膝をついた。そして背中を反りながら両腕を突き上げる。「今年最後の試合で思いも強かった。最後はチキータ(バックハンドのレシーブ)で取れたので(喜びを)全身で表現した」。大きく飛躍した1年を歓喜の“ハリバウアー”で締めくくった。

 今年は世界選手権で8強入りし、ワールドツアーでも優勝を経験。しかし天才少年には心残りがあった。「なぜ張本(が代表)なんだと思う人もいたと思う」。将来性を買われ強化本部推薦で選ばれたが、誰もが納得する結果を出したかった。心身の成長を証明するように、昨年の選考会で敗れた大島に雪辱。「最後にこんな形で締めくくれて感動している。今回は自力で(代表権を)取れて最高」と声を弾ませた。

 この日はクリスマスイブ。昨年までは携帯電話などのプレゼントをもらうだけだったが、「両親に最高のプレゼントをあげられた。今までで一番気持ちいい」。地元仙台で凱歌(がいか)を上げた14歳は、少し大人びた表情ではにかんだ。

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