登坂絵莉、強行出場で辛勝も…準決勝は棄権で涙 左膝など故障

けがを押して強行出場するも、準決勝以降の棄権を言い渡され号泣する登坂絵莉
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 「レスリング・全日本選手権」(22日、東京・駒沢体育館)

 女子50キロ級の準々決勝が行われ、左膝などに故障を抱えるリオデジャネイロ五輪金メダリストの登坂絵莉(24)=東新住建=が強行出場し辛勝したが、栄和人強化本部長から23日の準決勝の棄権を言い渡された。

 登坂は10月の合宿中に左膝と左足首の靱帯(じんたい)を損傷し、全治約3カ月と診断されていた。ギリギリまで出場可否を悩んでいたが、「選手である以上は試合に出たい」と、この日は強行出場。片足タックルを決められるなど、本来の動きとは程遠かったが、何とか7-4で勝利を収めた。

 試合後は「やっぱり難しい。攻めることはできたが、ディフェンスに課題がある」と話しつつ、準決勝以降について「誰が勝ち上がってくるか分からないレベルの高い階級。慎重に行きつつ攻めるところは攻めたい」と意欲を燃やしていたが、栄氏が「あしたは棄権しよう」と“タオル”を投入。すると、張り詰めていた緊張の糸が切れたように、登坂の目からは大粒の涙がこぼれた。

 栄氏は「試合内容を見ると、このままだと再発するかもしれない」と話し、「相談せずに私が(出場を)止めました。苦渋の選択だが、あそこでやらせたら次がなくなるかもしれない」と、目に涙をためながら説明した。

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