高2の阿部詩が講道館杯初V 兄・一二三に「追いつけた」

 「柔道・講道館杯」(12日、千葉ポートアリーナ)

 女子52キロ級決勝で、世界ジュニア女王の阿部詩(うた、17)=兵庫・夙川学院高=が、立川莉奈(福岡大)に延長戦で優勢勝ちし、初優勝を果たした。同大会では山本杏、朝比奈沙羅、嶺井美穂に続く史上4人目の高校生女王に輝いた。

 阿部は「自分の柔道は一本を取りにいく柔道」と初戦から決勝まで投げにいく姿勢を貫いた。優勝候補として警戒される中で、4試合中2試合で一本勝ち。「今年一番目標にしていた大会なので、いつもは(優勝すると)ホッとするけど、今回は特にうれしい」と喜びを爆発させた。

 14年大会に優勝した兄・阿部一二三と同じ高校2年で講道館杯を制し、「今の時点では(兄に)追いつくことができた。次は超えたいですね」と詩。一方で、観戦した兄の一二三は「強かった。落ち着いて戦っていたし、さすがやなって感じですね」と称賛し、「僕の(優勝した)時は勢いで勝ったけど、妹は研究もされる中で自分の柔道をした。自分も負けていられないですね」と刺激を受けた様子だった。

 12月のグランドスラム東京大会(東京体育館)にはそろって代表に選出された。昨年は兄が金メダル、妹は銀メダルだったが、「次こそきょうだいで優勝する」と声をそろえた。

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