リオ五輪柔道金の田知本遥が現役引退「次に求める気持ちが湧いてこなかった」

 全日本柔道連盟は4日、リオデジャネイロ五輪の女子70キロ級金メダリストの田知本遥(ALSOK)の現役引退を発表した。この日、連盟に強化指定選手辞退届を提出。10日に会見を行うという。

 田知本はALSOKを通じてコメントを発表し「この度、私、田知本遥は柔道選手として競技から引退することを決意いたしました。この一年間、自分の身体と心に向き合う時間を頂きました。頭で考えるだけでなく、実際に稽古をはじめ、試合にも出場させて頂き、自分の気持ちを確かめ、答えを出すことができました。柔道家としてこの道で、次に求める気持ちが湧いてこなかったことが理由の一つです」と、現役を退く理由を説明。「リオ五輪では、自分の人生の全てを懸けて畳にあがり、持てる力を全て畳の上に置いてくることができました。ロンドン五輪の敗戦を踏まえて、憧れの五輪の舞台で両方の経験を味わえたことは、私にとって何事にも代えがたい貴重な経験となり、この経験を次の道で生かしたいと思う気持ちが強くなりました」と、リオ五輪で完全燃焼できたことを明かした。

 今後については「現在は新たなことを知りたい、学びたいというのが私のモチベーションです。今後もALSOKの一員としてお世話になったご恩を少しでもお返しできるように努め、後輩をサポートしつつ、在学中である大学院での勉強に励んでまいります」と、展望を語った。

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