LS北見先勝 スキップ藤沢“古巣”に大差「成長できた」理想は3連勝で五輪に

 「カーリング女子・平昌五輪代表決定戦・第1試合、LS北見9-1中部電力」(8日、アドヴィックス常呂カーリングホール)

 昨年の全日本選手権覇者のLS北見が今季の覇者である中部電力に9-1で先勝した。LS北見のスキップ・藤沢五月(26)は、前回の代表決定戦決勝に中部電力の選手として出場。敗戦後移籍したLS北見の司令塔として、悲願の五輪出場へ向け好発進した。

 負けられない初戦で勝利をつかんだのは、LS北見だった。冷静に氷の状態を見極めながらストーンを集め、確実に加点。第6エンド(E)には相手のミスも重なり、一挙4点を奪った。スキップ藤沢は「やるべきことは全てやってきた」と納得の表情だった。

 4年前の思いを晴らす時がきた。ソチ五輪代表決定戦。中部電力のスキップとして出場した藤沢だったが、決勝で北海道銀行に敗れ、目の前にあった五輪切符を逃した。「1からやり直したい」-。再出発の地として選んだのがLS北見だった。

 古巣との大一番を見据え、万全を期した。8月末には今大会を想定し「プレートライアル」と称した練習試合を3日間全5試合の日程で敢行。「できることは全てやりかたった」と小野寺コーチが言うように、公式練習や試合時間もこの大会に合わせ、本番さながらの調整を行った。

 男子チームとの試合では敗戦もあったが「個人的に得るものがすごく大きかった。自分の足りないものを知れて、その後、もうひと段階成長できた」と藤沢。同コーチも「やることでの安心感はあったんじゃないか」と手応えを口にした。

 大差で初戦を飾り、いい流れをつかんだように見える。それでも藤沢は「一喜一憂していたら気持ちが流れてしまう」。理想は3連勝での五輪出場権獲得。最高の笑顔はその瞬間までお預けだ。

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