スノボ戸塚15歳W杯初陣V 平昌へ新星出現 五輪メダリスト撃破で自信掴んだ 

 「スノーボードW杯・ハーフパイプ」(8日、カードローナ)

 男子でW杯初出場の15歳、戸塚優斗(ヨネックス)が2回目で93・25点をマークし、優勝した。ソチ五輪銀メダルの平野歩夢(木下グループ)は92・25点で2位。国際スキー連盟の資料によると、W杯最年少優勝は13年の平野の14歳8カ月。ソチ五輪3位の平岡卓は7位、片山来夢(ともにバートン)は11位。女子で、日本勢で唯一決勝に進んだ大江光(バートン)は72・00点で5位だった。

 ハーフパイプ男子に、まばゆい輝きを放つ新星が現れた。戸塚優斗。伸び盛りの15歳が鮮烈な世界デビューを飾った。「初のW杯で優勝できて本当にうれしい」。平野を抑えて立った表彰台のてっぺんで、あどけなさの残る顔に飛びきりの笑顔を弾ませた。

 1回目は冷静に最後まで滑りきり、全体3位の85・25点をマークした。2回目は技の難度を上げ、3度目のジャンプで勝負技の3回転半「フロントサイド1260」を決めた。1回目の92・25点で首位にいた平野を1点上回って逆転。憧れの五輪メダリストに勝って優勝し「自信になる」と胸を張った。

 10人で決勝進出の残り4枠を争う予定だった準決勝が悪天候の影響で行われず、16人による決勝に変更となった幸運もあったが、強風などの難条件でも動じずに攻める姿勢が快挙を呼んだ。「1回目が決まったので、2回目はリラックスして滑れた」と、肝の据わった演技を披露した。

 大きな1勝で全日本スキー連盟の平昌五輪派遣推薦基準(8位以内を1回)を満たした。夢に一歩近づき「小さい頃からの憧れの場所。そこで自分のベストの演技を見てもらいたい」と目を輝かせた。

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