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柔道“新怪物”阿部一二三、小学時代は女子に敗戦、恩師が明かす原点

柔道の世界選手権男子66キロ級で初優勝し、メダルを手に笑顔の阿部一二三(共同)
柔道の世界選手権男子66キロ級決勝でロシア選手(奥)を破り初優勝した阿部一二三(共同)
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 「柔道・世界選手権」(29日、ブダペスト)

 柔道男子66キロ級のホープ、阿部一二三(20)=日体大=が初出場の世界選手権で金メダルに輝いた。阿部が柔道を始めた兵庫少年こだま会の高田幸博監督(53)が、新時代の天才柔道家の原点を振り返った。

 世界に衝撃を与えた怪物も最初は弱かった。阿部は6歳の時にテレビで柔道を見たことをきっかけに、自宅に近かった兵庫少年こだま会に入門。だが、当初は練習風景の迫力に圧倒され泣いていた。当時の印象について、高田監督は「小さいし泣き虫で、目立たない子でした」と振り返る。

 試合でもなかなか勝てない時期が続き、さらに追い打ちをかける事件が起きた。小学3年で出た団体戦で、阿部は同学年の女子選手に投げられて敗戦。「さすがにショックを受けていましたね」と高田監督。一二三少年の闘志に火がついた。

 消防士の父・浩二さんとともに二人三脚の特訓も始まった。近所の公園に出かけては、学生時代水泳選手だった父が「柔道は円運動や!」と発案した、3キロのメディシンボールを持って左右に体をひねるトレーニングを繰り返した。鍛えたのは柔道に必要な体幹の強さ。驚異的な投げ技のキレはここから生まれた。

 弱かった小学生時代から変わらないものがある。柔道への生真面目さだ。高田監督は「親や先生が見ていなくても一二三は絶対に練習で手を抜かなかった。そんな子はなかなかいない。それが今につながったのでは」と話す。満を持して世界一になった教え子に「期待通り圧倒的な柔道を見せてくれた。このまま東京五輪まで負けなしで突き進んで欲しい」とエールを送った。

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