錦織が難敵撃破! 2年連続3回戦進出 初8強へ上昇気配

 「男子テニス・ウィンブルドン」(5日、ロンドン)

 男子シングルス2回戦で世界ランク9位の第9シード、錦織圭(27)=日清食品=は同122位のセルジー・スタホフスキー(ウクライナ)を6-4、6-7、6-1、7-6で退けた。2年連続で進出した3回戦では世界19位の第18シード、ロベルト・バウティスタ(スペイン)と顔を合わせる。女子シングルス2回戦で世界59位の大坂なおみ(19)=日清食品=が、同23位の第22シード、バルボラ・ストリコバ(チェコ)を6-1、0-6、6-4で破った。四大大会全てで3回戦に進み、5度制覇のビーナス・ウィリアムズ(米国)と対戦する。

 錦織はスタホフスキーに対し、辛抱強く打ち返して好機で仕留めた。苦手の芝で「自信は徐々に出てきている」と言い切った。13年大会で芝の王者、フェデラー(スイス)を破ったくせ者から3度目の対戦で初白星を手にした。

 「他の選手よりも速い展開でてこずるところはあった」。第2セットはタイブレークで7-6からダブルフォールトなど3連続失点で落としたが、立て直した。相手がミスを連発した第3セットは奪い返し、第4セットで再び迎えたタイブレークでは切れのある相手のスライスを攻め急がずに粘り勝った。

 コートには無数の羽虫が飛び交い、何度も顔に当たり「試合後もバッグの中に10匹ぐらい入っていた。相手よりも一番苦労した」と苦笑いする状況でも集中を切らさなかった。前哨戦で左臀部(でんぶ)などの腰付近を痛めたが「体調面は全く問題ない」と言い切った。

 3回戦では1932年、33年に4強入りした佐藤次郎に並ぶ日本男子最多の14勝目を目指す。相手のバウティスタには過去4戦全勝だが、芝では初対戦。「バックも安定しているし、ミスが少ないのでやりにくい。自分が攻撃的なプレーをできるようにしたい」。四大大会全てのシングルスで日本男子最多勝の偉業なるか。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス