白鵬「出直してこい」大関とり高安の壁になった!頭つけ泥臭く10連勝

取組後、支度部屋で汗を拭き取る白鵬=東京・両国国技館(撮影・中田匡峻)
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 「大相撲夏場所・10日目」(23日、両国国技館)

 横綱白鵬が圧倒的な強さを見せつけて、大関とりの関脇高安を退けた。頭を相手につける全身全霊の取り口で寄り倒し、「役目を果たした。それで出直してこいというね。いちから稽古に励んで(くるだろう)」と、壁として立ちはだかった。

 右を張って出て、得意の右を差すと、左は相手の右を絞りながら攻めて上手も取った。相手の体勢を崩しつつ、格上の横綱が頭をつける泥臭い取り口で前へ。体全体を使って自分もろとも高安を寄り倒した。

 「右から攻めていこうと(思った)」という横綱の頭にあったのは一方的に敗れた初場所の対戦だった。立ち合い強烈なかち上げにはじかれ、高安の突きに後退。一気に何もできずに土俵を割った。「初場所やられたからね。初場所のことがありますから。いいところをとれました」と高安の右を殺した上での完勝。「頭をつけたのは久しぶりだね」と泥臭い相撲を振り返った。

 険しい表情の高安は支度部屋も、場所を去る際も無言を貫いた。「横綱の攻めはきいていたか」、「組んでからは勝機がなかった」などの質問に表情を変えなかった。

 勝負を見届けた審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)は「(高安は)反対に頭つけなきゃだめだな。上手取られたでしょう。反対だよね。取り口がね。白鵬が絞って取りに行ってたからね」と高安が頭をつけるような展開にすべきだったと指摘。「横綱が上手(うわて)だった」と白鵬をたたえた。高安の大関とりについては「まだありますから」と残り5日間の奮起に期待した。

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