美宇、初のアジア女王に輝く!世界トップクラスを次々撃破し一気に頂点へ!

 「卓球・アジア選手権」(15日、無錫)

 平野美宇(17)=エリートアカデミー=が女子シングルス決勝で世界ランキング5位の陳夢(中国)に3-0で勝ち、初優勝した。前日の準々決勝で世界1位の丁寧、この日の準決勝で同2位の朱雨玲(ともに中国)と強豪選手を連破しており、3年後の東京五輪に期待を抱かせる快挙となった。日本勢の同種目優勝は1974年大会の枝野とみえ、96年大会の小山ちれに続き3人目。

 両手を上げてピョンピョンと跳びはねて喜んだ。14日に17歳になったばかりの平野の成長が止まらない。1月の全日本選手権を史上最年少で制して約3カ月。今度は本場、中国での大会で日本人としてこの種目21年ぶりの頂点に立った。

 「これが現実か分からない。中国選手には攻撃的じゃなければ勝てない。すごくいい卓球ができた」

 決勝では世界5位を圧倒した。相手の強打にも体の軸をぶらさずに対応し、相手を上回るスピードで追い詰めた。深く入るバックハンドから小さな体をいっぱいに使ったパワフルなフォアハンドで何度もラリーを制した。

 14日の準々決勝では15年世界選手権個人戦、16年リオ五輪で金メダルを獲得した女王丁寧を最終5ゲームまでもつれる接戦で撃破。準決勝は世界2位の朱雨玲にストレート勝ちと、中国のトップ3を立て続けに破った。

 「中国人に3回勝つのはまぐれではできない。そこは自信になった。自分の実力も上がってきたと思う」

 女子の最新の世界ランクは、1、2位の中国を皮切りに、6位までアジア勢が占めている。世界一決定戦と言っても過言ではない大会。ホープは一気に頂点まで駆け上がった。

 表彰台では両脇に中国選手を従え、「いつも中国国歌が流れるのに聞き慣れているので、日本の国歌が流れてすごく新鮮」と笑顔。このまま3年後の東京五輪まで、突っ走る。

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