体操新ルールの申し子?田中佑典が2位「自分の体操を評価してもらえた」

 「体操全日本選手権個人総合・決勝」(9日、東京体育館)

 男子決勝で、リオデジャネイロ五輪団体総合金メダルの田中佑典(27)=コナミスポーツ=が、10連覇した内村航平(リンガーハット)に0・050点差に迫る86・300点をマークして2位に入った。「正直、悔しいけど(内村の)10連覇はすごいですね」と脱帽し、「あの中で連覇を止めていたらどんな雰囲気だったんだろう」と苦笑いした。

 内村の牙城は崩せなかったが、若手の台頭を抑え2位に入った。Eスコア(実施点)が重視される新ルールになり、内村は「このルールは田中佑典に点が出やすいルールだと思う」と指摘。田中自身も「今、現役で一番美しい体操をしている自負があるけど、自分の体操をしたら評価してもらえた」と手応えを示した。

 リオ五輪後、冬場に自身の体操を見直す中で、1992年バルセロナ五輪6冠のビタリーシェルボ(ベラルーシ)など、過去の体操選手の映像を研究してきた。「あの時代の体操に、今よりも魅力を感じる。あれこそがアーティスティックで、目指すべきはあそこだと思う。古き良き体操を現代版にするのが僕の役割かな」。新ルール下で、“温故知新”路線に鉱脈を見いだしていた。

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