カーリング男子 20年ぶり五輪決めた!攻め貫きつかんだ初の自力チケット

 「カーリング男子・世界選手権」(5日、カナダ)

 1次リーグが行われ、SC軽井沢クの日本は5勝4敗として1次リーグ2試合を残し8位以内を確定させ、昨年の大会との総合成績で五輪出場枠を獲得した。五輪には昨年と今年の日本選手権を制したSC軽井沢クが出場する。日本男子の五輪出場は開催国枠だった1998年長野大会以来、20年ぶり。自力の出場権獲得は初。五輪出場枠は昨年と今年の世界選手権の成績に応じて与えられるポイントのランキング上位で7枠が決まり、日本は7位以内が確定した。

 19年前、あの日、幼い瞳に焼き付けた夢舞台に、ついに手が届いた。両角友佑、公佑兄弟は、98年長野五輪の生観戦を機に競技を始めた。その五輪会場を練習拠点とするSC軽井沢クが、夢舞台への一本道を切り開いた。

 この日は午前に行われたロシア戦を12-4で圧勝。午後は五輪3連覇中の王者カナダに2-10で敗れたが、5勝4敗とし、他国の結果により長野五輪以来2度目、自力では初となる五輪が確定した。

 原動力はチーム結成当初から貫いてきたスタイルだ。13歳で競技を始めた頃、両角友の目は世界選手権の映像にくぎ付けになった。カナダがストーンをハウス内にためて大量点を奪っていく。その圧倒的な強さに「このカーリングじゃないと世界で戦えない」と心酔した。磨いたのは“超”がつくほど攻撃的な戦術。05年加入の山口は「決め手は両角友の異常な作戦」と、魅力を感じて加わった。

 10年からは日本一を3年連続で逃すなど苦しい時期も経験し、山口も「どうせ決まらないショットになぜ挑戦するのか」と反発したこともあったが、それでも貫いた攻めのカーリングで夢舞台へのチケットをもぎ取った。

 五輪出場を続けて注目を浴びる女子の陰に隠れてきた。それでも「男子も面白いと知ってもらえれば」と同じ思いを抱いて精進した4人が、日本男子の悲願を成就させた。

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