優勝の稀勢の里、一夜明け「忘れられない場所になった」

多くの報道陣が待ち受ける中、姿を見せた稀勢の里=大阪市内(撮影・石湯恒介)
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 大相撲春場所(26日千秋楽)で2場所連続、新横綱として8人目の優勝を果たした稀勢の里(30)=田子ノ浦=が大阪市内の宿舎で一夜明け会見を行った。13日目に左肩周辺を負傷しながら強行出場。千秋楽では本割で1差で追う大関照ノ富士を下し追い付くと、優勝決定戦では照ノ富士を右小手投げで仕留めた。01年夏場所、貴乃花をほうふつとさせる奇跡の逆転優勝が日本を驚喜させた。

 宿舎にはファンも駆け付け「おめでとう」と拍手の中、会見場に入った。「ようやく終わったなという気持ち。(横綱として)初めてで忘れられない場所になった」としみじみと振り返った。

 負傷を押しての出場に関しては「しっかり動いていたし、絶対にあきらめないと思った。やれると思ったからやった」と休場の選択肢はなかった。「上(半身)がダメなら下(半身)でやろうと。下半身のできはすごい良かった。下で動き回ろうと思った。最後は気持ちだけ」と語った。

 先代師匠の故鳴戸親方(元横綱隆の里)らに並ぶ8人目の新横綱優勝には「うれしい反面、これ以上のものを求めて、これで終わりじゃない」とした。

 4月2日、伊勢神宮奉納土俵から始まる春巡業にも意欲。「痛みがないから大丈夫と思う。なるべくなら巡業に出るのも横綱の使命。行けるんであれば出る。ダメならしっかり休む」と、患部の検査次第で判断する。

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