【リオデジャネイロ共同】南米初開催で注目を集めた昨夏のリオデジャネイロ五輪から半年が経過した。熱狂の心臓部だったメイン会場の五輪公園は後利用の整備が進まず、施設の荒廃が進む。巨費を投じた五輪の「遺産(レガシー)」は活用が危ぶまれている。
五輪公園があるリオデジャネイロ市郊外のバーラ地区は市中心部から南西へ約20キロと遠いが、五輪開催に伴う大規模開発で新都心とする構想があった。だが長引く経済低迷で計画は大きく後退。約118万平方メートルと広大な五輪公園を拠点とした事業展開も先行きが不透明で、運営の請負企業が見つからない状況だ。