ブダペストが招致断念 24、28年五輪、パリ&ロス同時決定も

 2024年夏季五輪開催を目指して立候補したハンガリーの首都ブダペストが招致を断念すると22日、同国政府が発表した。ハンガリー通信などによると国内で反対派の動きが加速したことを受けて、オルバン首相がタルローシュ市長らと会談して撤退を決断した。

 候補都市の相次ぐ撤退で、9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会(リマ)での開催都市決定は、パリとロサンゼルスの一騎打ちになった。欧米の招致熱の冷え込みは深刻で、IOCが有力な両都市を24年、28年大会の開催都市に振り分ける異例の選定も現実味を帯びてきた。

 バッハ会長は昨年12月、現行の招致手順を見直す可能性に言及。今月には両都市の同時決定について「タイミングにもよる」と含みを持たせる発言をした。パリの招致委関係者は「同時決定の話題は歓迎。100年ぶりの開催を目指すパリが24年、ロスが28年という理想的な流れに持ち込める」とシナリオを描いた。

 五輪憲章は「特別な事情を除き(開催都市の)選定は五輪開催の7年前に行われる」と定めている。2大会同時決定は28年招致を今後検討する都市のチャンスを奪うため、異論が出ることも予想される。

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