石川佳純、平野美宇に脱帽「すごいプレー」 4連覇逃すも

 「卓球・全日本選手権」(22日、東京体育館)

 女子シングルス決勝が行われ、4連覇を目指す石川佳純(23)=全農=は、前回準優勝の平野美宇(16)=エリートアカデミー=に2-4で敗れた。石川が全日本選手権で敗れたのは、13年大会決勝の福原愛(ANA)戦以来で「久しぶりに負けたので実感がない」とぼうぜんとしていた。

 石川は序盤から平野の高速の両ハンドに苦しめられ、主導権を握られた。「何を打っても入らないなと。前半から冷静になれないまま、少し焦ってしまった」。2ゲームを奪い返す意地を見せたものの、16歳の新鋭に苦杯を喫し「あれだけ向かってこられると難しかった」と唇をかんだ。

 新女王に対し、「実力ではまだまだ負けてないと思っていたけど、こちらが100%出せないと厳しかった」と脱帽。1年前の決勝では破ったが「昨年よりスピードがアップしてたし、両ハンドでフルスイングしてきた。実力も上がっているし、今日はすごいプレーだった」と目を丸くした。

 日本一の座は明け渡したものの、「まずは世界選手権(5~6月、デュッセルドルフ)に向けて頑張りたい」と前を向いた石川。2020年に向けても、「まだまだ終わりじゃなく、東京五輪に向けて勝負は続くので、(平野と)同じ目線で競争できる」と敗戦を発奮材料にした。

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